あしたのために(その1)=タスク管理=
えぐり込むように打つべし
なぜタスク管理をするのか。
効率化、最適化、やるべきことを見極める、人生の目標を見定める、……。
人によって色々あるかと思います。
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こちらの投稿を読みました。
日々の生活
タスク管理……といいますか、タスクも含む日常の情報はだいたい.mdファイルに書いています。.mdファイルは、PCではObsidianで開き、mobile環境では1Writerで開いたりiOSショートカットで書き込んだりすることが多いです。
Obsidianには便利なプラグインがたくさんありますが、UIを大きくいじるようなプラグインは使っていません。OutlinerプラグインとZoomプラグインがあれば、コアの部分は事足りますし、UIをリッチにするプラグインを使うと、たいてい.mdファイルとして読みにくくなるからです。(とはいえDataviewプラグインなど、便利すぎるものは例外的に使っていたりもします。)
この投稿に書くこと
この投稿では、上に書いた「日々の生活の.mdファイル」には触れません。
生活のタスク管理については以前の投稿で少し書いたのと、「日々の生活の.mdファイル」に占めるタスク管理の割合がどんどん減ってきたからです。
とはいえ倉下さんの新しい実験には興味があります。なにより私も色んな人の方法を覗いてみたいし、一度くらいはこの実験に参加してみたい。
そんなわけで、あまりこうした場で語られることのない(?)、少し残念な職場でのお話を書いてみようと思います。「日々の生活の.mdファイル」とは完全に切り離している、勤務先でのタスク管理についてです。
特にどなたかの参考になるようなものではありません。こんな環境で働いている人間もいるんだな、とでも思っていただけたら幸いです。
監獄タスク管理
私の勤務先では
インターネット接続
ごく少数のアプリ以外の利用
が制限されています。
もちろんクラウドサービスは利用できませんし、ObsidianもLogseqも入れられません。VSCodeは入れられますが、プラグイン利用が制限されます。
監獄のような環境でどのようにタスク管理するのか。
色んな方のブログを読むのが好きだった私は、色々な方法を試してきました。
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まず試してみたのは手書きです。
巷では、あえてアナログ回帰などとも言われていますが、私の環境では唯一会社による制限なく使えるツールです。主戦力になり得ます。
数式を手で追うために紙を手離せない環境であるのも追風です。
プロジェクトごとのノート
バレットジャーナル風ノート
アクセスノートブックのインデックスをつかったタスク管理
A4用紙を常に胸ポケットに忍ばせる
GTD+R的な管理
などなど色々やりました。
(ちなみにPolCはちょっと人目が気になってできませんでした。)
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そのうちに、やっぱり検索したい!と思うようになります。文字にすると、何をいまさら……とも思いますが、切実な問題です。それから、いくつかの利用可能なアプリやWindows標準機能でなんとかならないものか模索します。
Excelによるタスク管理
PowerPointの「スライド一覧」機能をつかって、スライドをカードとして扱う
秀丸エディタ(!)のマクロで頑張る
VSCodeでdailyページとmonthlyページを2ペイン並べた疑似バレットジャーナル
色々やりました。おそらく思い出せないだけで他にも試したと思います。
色々試した後のOutlook
Microsoftに古(いにしえ)からある電子メールクライアントとして、Outlookというアプリがあります。
受信メールにフラグをつけたり、受信日や送信者などでソートできたりする、普通のメールクライアントです。いちおうスケジューラもついているので、カレンダーをみたり特定の日時や定期的に通知を出すことはできます。
少し前に、なんだかもうだいたいはOutlookで上手くいくな、という状態に落ち着きました。
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メールでタスクを振られたらフラグをつける。誰かに何かを依頼したメールにもフラグをつける。期限があるものや、会議などの特定の日時に実行するものは、通知を出すよう設定する。自分発信でタスクをつくる必要があるものは、与えられた役割(GTDでいう「高度2000m:注意を向けるべき分野や責任を負っている分野」、PARAメソッドでいう「Area」に相当するもの)などを週1回通知させて忘れないようにする。
Outlookでは、フラグをつけたものを画面右下に表示しておくことや、特定日時に通知設定したものを画面右上に表示させておくことができます。
Ctrl + Shift + F で表示する「高度な検索」(そんなに高度ではない)では、送信者や日時の範囲指定、フラグ有無の指定、簡易的な正規表現でのキーワードの全文検索などができます。最近のお気に入りは、広めに検索をかけた後、Ctrl + < や Ctrl + > で中身を順番に表示させていくことです。
ちょっとしたメモは、Windows標準のSticky Notes(オシャレ(?)な名前に変わりましたが、昔は「付箋」という名前だった付箋アプリです。)に書いたり、手書きするなど、無理にOutlookだけで完結させようとはしていません。
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初めからOutlookでこのタスク管理していたとしたら、うまくいったかは分かりません。以前GTDの夢の跡で掲げた「GTDから教えてもらった大事な考え方1」など、色んな方法から得た何かが、ここに書けていないような小さな判断に役立っていると感じているからです。
また、そもそも今の職場のタスクの性質(仕事が数か月~数年スパンで進む。ルーティンタスクがほぼない。など)のおかげで、このようなタスク管理で十分となっている気もします。
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もちろん長期的な展望を描くには、この方法だけでは不十分かもしれません。
しかし、「きょう」のタスク管理には十分だと今は感じています。
「こんにち」のタスク管理
実はこの投稿に書いた方法は「こんにち」のタスク管理ではありません。言うなれば、少し前のタスク管理です。
職場で二つの変化が起きたからです。
一つは良くない変化。グループウェア(?)のチャットからタスクが生まれることが増えてきたことです。チャットの運用ルールをどうにかするか、Outlookへの動線を自分で用意するか、Outlookへの依存度を下げるか、対策が必要です。
もう一つは良い変化。なんと少し前からインターネット接続が解禁されました!
相変わらずObsidianもLogseqも入れられないのに、WorkflowyやDynalistが使えるのです。
とうとうプロセス型のアウトライナーを職場でつかえるようになりました。
「こんにち」も色々と試しています。
「明日」のタスク管理
今の職場に勤めるようになってから、監獄のようなツール環境で、どうすれば色んな方々のすばらしい方法を取り込めるか、色々と試してきました。
昔は「いつか自分の環境や嗜好にあう最高の方法にたどり着き、試すことはなくなる」と思っていた気がします。
今は「今の自分の環境や嗜好にあう方法を探すけど、状況はどんどん変わって、これからも探し続けるんだろうな」と思っています。
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最高の方法だと思ったものが、環境が少し変わるとうまく回らなくなることがあります。また、急にインターネット接続が認められるなど、自分の力ではどうすることもできないと思っていた制約がとつぜん無くなることもあります。
色んな方法をかじった末に、方法を探すことに終わりがないという当たり前に気がついたお話でした。
おわりに
あらためて振り返ると、我ながらタスク管理ばっかりしてないで働きなさいと言いたくなりました。
一方で、当時はタスク管理方法を色々探すこと自体も楽しんでいたんだな、とも思いました。
いただいたテーマについて考えてみて、なんだか忘れていた大事な感覚を少し思い出せた気がします。
ありがとうございました。
GTDが教えてくれた大事な概念
すべての「気になること」を信頼できるシステムに預けることで、「水のような心」を手に入れる。
すぐできることは、すぐ終わらせる。
複雑な仕事(Project)は、初手何するかを考えておく。
レビューが大事!


