みなさん、もうすっかり忘れてしまっているかもしれませんが、この記事は、8月にかいた「ぼくのGTDのはじまり その5」のつづきです。
前回を短くおさらいすると、OmniOutlinerというアウトライナーにかいたフリーライティングを基礎に、まず「日々の小さな目標」をつくりました。
では、その「目標」をどこに置くのがいいでしょうか。
マンダラートの中央にも置くのもまちがいではなかったと思うのですが、ぼくは考えた末、この小さいアウトラインをそのままアウトラインに置きつづけることにしました。
そうすることで、この小さい目標たちが変化しつづけられる可能性を高くできると思ったからです。
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「変化しつづけられる目標」とは、今日の自分がきのうの自分の気もちを思いやりながら、今の自分がよんで元気づけられる、あるいは今の自分がよんで愉しくなる、思わずやりたくなるような目標、という意味です。
もちろんそれは文字でかかれていますから、自分がよんでそういう心もちになれるようリライトしつづられる文章、ということになります。
文章を変化させたいのなら、やっぱりアウトライナーをつかうのがいちばんですよね。
目標についてかいた文章をアウトライナーに置くことで、上のようなリライトも自由にできることは、すでに経験していました。
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たとえば、本をよんで感動した。論文をよんでこれはというアイディアが浮んだ。フィールドを歩きながら、じんわりと嬉しくなった。
そうした心の動きの記憶が新しいうちに、無理しない範囲でアウトライナーにフリーライティングします。
フリーライティングは、小さな目標のアウトラインと同じ大きなアウトラインの中でかきます。同じ階層の別の枝として。
そうすることで、感動してかいたフリーライティングの一部が、目標のアウトラインの一部になったり、そこから新しくいくつかの項目が生まれたりすることがあります。
ごくたまには、新しくかいたフリーライティングの一部が目標のアウトライン全体の構造を変え、それが他のたくさんの項目のリライトに繋がることもあります。
こうして、10年くらい前につくったぼくの「日々の小さな目標」のアウトラインは、断続的に変化し、前の記事にもかいたように「生活のアウトライン my life synopsis」という名前に変わり、何倍かの大きな枝に育ちました。
分量はたぶん、項目すべてを開くとA4用紙2枚程度ぐらいになっていると思います。三千字から四千字くらいでしょうか。
リライト中の心もちとして、できるだけ大きくしないことを意識しています。日々、時間があれば削り、でも場合によっては分量が増えるのもよしとしながら、自分がイヤにならない分量に整えるよう心がけています。
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で、ここで「今日のタスク管理」。
基本は、Tak.さんの『LIFE』にある「ALL」と「DO」の〈カタチ〉をヒントにして進めています。
そしてその出発点は、アウトライナーの上で育ててきた「生活のアウトライン my life synopsis」です。
ぼくはこの synopsis アウトラインを、自分の頭と心の中にできるだけ留めておくようにしています。ある程度、ソラで語れるくらいを心がけています。
その気もちを大事にしながら、一日の終わりかはじまりに「今日のタスク管理」のためのアウトラインの按配作業をやるようにしています。
(つづく)