get it doneからget alongへというパラダイムシフト
なんかもうね、「get it done」というパラダイム自体がちょっと古いんじゃないかなと思います。
やり終える、完了させる。
たしかにそれができたら気持ちいいですが、そんな単純な事ばかりではないですよね。たとえば、家事などは一つひとつの作業は終わらせられますが、実際は次の日にはまた次の家事が発生するわけです。「get it done」的な価値観だと、「終わりなき日常」という感じで苦痛源になりかねません。
でもって、人生にかかわる大きな「プロジェクト」というのも、はっきり終わるようなことは稀で、停滞とか中断とかをはさみながら、ときに変化をしつつ存在し続けるものではないでしょうか。そういのを done or not みたいな切り口だけで捉えるのって結構しんどい気がします
あと前回の話とも通じますが、何かをやり終えたとしても、それが望ましい結果につながっていないということはぜんぜんあるわけです。「get it done」パラダイムと生産性向上ってその意味で近しい場所にありそうです。
もちろん何かをやり終えることも大切ではありますが、まなざしておきたいのは、それが「うまくいっているかどうか」でしょう。get along。
私の言葉に引きつければ、それは「営む」という感覚です。損をして得を取れ的な姿勢もこの「営む」から自然に演繹されます。
だいたいにして、「get it done」的パラダイムはマイクロマネジメントを引きつけます。21世紀はぜひとも「get along」的パラダイムに移行していきたいものです。