いつもきみはそこにいる
3月半ばからつかいはじめたトラックボールについて、もう少しかきます。
同じポインティングデバイスの仲間であるマウスとトラックボールのちがいは、トラックボールでは、デバイス自体を動かす必要がないことが挙げられます。
デバイス本体を動かさずにすむという特徴から生まれる利点として、狭い机の上でも操作しやすい、ということを先の記事にかきました。
で、本題。
デバイス本体を動かさなくていいという特徴には、あとふたつよいところがあると、ぼくは考えています。
ひとつは、マウスではポインタを動かすために、手や手首、そして腕まで動かす必要があります。一方、トラックボールでは指だけでポインタを操作します。手や手首、腕を動かす必要がありません。
操作しているあいだ、掌や手首をどっかりとトラックボールや wrist rest に置いておけるという特徴は、マウスやトラックパッドにはない、手首や腕にやさしい機能ではないでしょうか。
この長所は、トラックボールのレビューなどでも、指摘されることの多いポイントだと思います。
もうひとつは、トラックボールが最初に置いた場所にそのままいつづけること。
これは、トラックボールの方を見ないまま、手をキーボードからトラックボールへ移動させるときに、その効果を発揮します。
トラックボールは、いつもそこにいる。さっきと同じ位置にいてくれる。その結果、画面から目を放さずに、迷い少なく手をキーボードからトラックボールへさっと移動できる場面が増えます。
この効果も小さくないように感じています。
余談。
Gravi をつかうようになって、ポインタで追いながら文字をよむ頻度が増えました。指で文字をなぞりながら紙の本をよむのと似た作業です。
集中力が途切れがちのとき、自分の集中力が戻ってくるきっかけになるような作業と、ぼくは考えています。