Gravi
【トリガ・エントリ】新しく導入したものは?新しく導入したもの
トラックボール Gravi をゆうべからつかいはじめました。サンワサプライの直販版 400-MAWBTTB138 です。型番なんて覚えられないですよね (笑)。
これまで、ポインティングデバイスにはあまり興味がありませんでした。なのでいちばんつかうのが Apple Magic Mouse、つぎが MacBook Pro 内蔵のトラックパッドでした。
トラックボールをつかいはじめるきっかけは「幸塚 Trackball」というブログとの出会いでした。「かーそる」仲間のるうさんと Hibiki さんの「かーそる」掲示板の書き込みで、このブログをしりました。
このブログにある、いくつものトラックボールのレビュー記事と動画から、こよなくトラックボールを大切にしている幸塚さんの想いだけでなく、トラックボールというデバイスのデザインの豊かさ、その背景にあるアイディアの多様さに魅力を感じました。
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トラックボールとマウスの最大のちがいは、トラックボールはデバイス自体を机の上で動かす必要がないことでしょうか。だから Gravi のように大きめのサイズでも、せまい机の上で小さなマウスより楽しくつかうことができます。
トラックパッドとのちがいは、ポインタを物理的な実体のある、質量のある球をつかって操作する点だと、予想しています。
質量のある球を転がしてポインタを操作する効果については、もう少しトラックボールをつかってから、そしてトラックボールの情報をじっくり集めてからかきたいと思っています。
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Gravi はフィンガー型と呼ばれるトラックボールです。人さし指や中指、薬指でボールを操作するデザインです。親指でボールを転がすタイプは親指型。
Gravi の場合、人さし指と中指、二本の指でボールを操作するのが、いちばんやりやすい感覚があります。今のところ。
人さし指をボールの左半球北緯45度から85度くらいの高い位置に置き、中指は右半球のややボディよりの北緯40度あたりから赤道、つまり本体とボールの境界に置きます。
そして、人さし指でボールを回すための力をかけ、中指はその人さし指のつくる動きにブレーキをかけるようにつかいます。ポインタを高速で移動させるときは中指をつかわず、精度の高い操作をしたいときには中指もいっしょにつかいます。また、ポインタをまっすぐ上や下方向へ移動させるときにも、中指を補助的につかうと思う方向へうまく移動できる感覚があります。
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Gravi はフィンガー型なので、クリックは主に親指、そして薬指と小指で行ないます。ボタン機能の設定も自由にできるようですが、デフォルト設定でいちばんよくつかうのは親指です。いわゆる左クリックと右クリックを親指側に置かれたふたつのボタンで行ないます。
左右クリックを親指で操作する違和感は、今のところ感じていません。
4つのボタンそれぞれをクリックしたときの反応と静かなクリック音が心地よいのが印象的です。すべてのボタンで同じクリック音。聞こえるか聞こえないかの小さな音と柔らかいクリック感がいっしょになって心地よさをつくっています。静音スイッチなのだそうです。
細かいところまで、ていねいにつくられているように感じています。
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トラックボールの機能に CPI という値があります。勘ちがいしている可能性がありますが count per inch の頭文字で、ボール (の表面) を1インチ移動させたときに、その移動を電気信号に変える装置がいくつのパルスに変換できるか、という値です。CPI の値が大きいほどポインタの反応速度が大きいと理解しています。
この CPI も切り替えられます。ぼくは、わずかな指の移動でポインタをびゅんびゅん動かすのが好きなので、この値をとりあえず最大の 2,400 に設定しています。設定はトラックボールの底面にあるボタンで行ないます。
コンピュータ側でもデバイスの感度のようなものの設定はできますよね。macOS では System Settings の Mouse 項目にある Tracking speed で設定できると思います。ぼくは、これも最速に設定しています。
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最後にまとめ。
意外な発見は、トラックボールというポインティングデバイスでポインタや画面を移動させながら、テキストエディタで文章を編集したり、それ以外のアプリや OS を操作する作業が予想以上に楽しい、ということでした。
たとえば shift キーを押しながら複数のファイルを選択する作業や、窓から窓へポインタを旅させながらデータをドラッグ&ドロップする作業。
この操作をしたいがために、しばらく積んでおいた事務作業をふたつやっつけてしまったことは、ここだけの秘密です(笑)。
今まで、キー操作だけで必要最小限に済ませようとしていた操作を、楽しみながらやっている自分に気づいたときは嬉しかった。
トラックボールは、ポインタ操作をアナログ的な雰囲気で、でもほんとのアナログにはなかった操作感までも創りだしてくれるデバイスではないか。
これが Gravi をつかいはじめて一日目につくったヘナチョコ仮説です。