以下で書いたように、当初の手段が新たな目的となりました。
で、そうなると新しい問題が立ち上がります。
「何について書くのか?」
もともとのテーマを脱構築してしまったのだから、新しいテーマを模索しなければなりません。それも、「一つ上の階層」を探すことになります。
個人的には、そうした検討すらもこの叢話的ニュースレターの中で行いたいと思っています。「ある仕組みについて、多数の意見を集めて考える」アプローチをこの世に顕現させたいというのがこの試みの大きな趣旨だからです。
ですので、ぜひとも「こういうテーマについて書いたらいいんじゃないか」というのをコメントで、もっと言えば投稿者として記事を書いていただければいいのですが、その前に考えておくべきことがあります。
「何を書いてはいけないのか?」
これは大切な指針でしょう。大きなガイドラインというか、「基本的に自由に書いてもらってもいいけども、こういうことはやめておきましょう」という制約です。倉下は、あまりそういう制約を定めるのが好きではない(あるいは得意ではない)のですが、そうはいっても「あかんもんはあかん」という暗黙のルールを心の中に持っていることはたしかで、それを後出して(つまり何かトラブルが起きてから)表明するよりは、あらかじめ文章化しておいた方がよいでしょう。
もちろん、そのガイドラインも叩き台から始めて、徐々に磨き上げる必要はあります。最初に出したものが絶対ではなく、修正したり追加したりは必要でしょう。むしろ、そうした作業をするためにこそ、まずは不完全でも自分の言葉で文章化しておく必要がありそうです。
というわけで、シンキング。
異論は歓迎だが、誹謗中傷はやめよう。
反論は歓迎だが、人格攻撃はやめよう。
間違いを指摘するのは歓迎だが、相手をバカにするのはやめよう。
横道や脱線は歓迎だが、相手が何を言おうとしているのかをまず汲み取ろう。
「自分は相手が言おうとしていることを理解できているのかな?」という自問を持とう
何を言うにせよ、言葉を選ぼう(思ったことをそのまま言うのはやめよう)。
レスポンスはすぐに返さなくてもOK(じっくり文章にして考えよう)
とりあえず、ぱっと思いつくのはこんな感じです。基本的なマナーなので明文化するのはバカバカしいような気もしますが、明文化してこなかったからこそインターネットの書き込みがひどいことになっているのかもしれません。
さて、皆さんはどんなシンキングをお持ちでしょうか。上記に付け足すものや削除するもの、あるいは表現の修正などコメントや記事にてお待ちしております。
マナーについて異論はありません。「思索の深め合いというのは殴り合いのような直截な議論をしてこそ」というような考えもそれはそれであっていいと思ってはいますが、それはそういう場を作ってやればいいと思いますし、ここではそういうふうにはしないでいきましょうということで良いのではないかと思います。
そういった空気の違いでそれぞれ元気になる人と元気でなくなる人というのが生じてしまうでしょうが(穏やかな方が常に良いというわけではなさそう)、それは各々が「場を使い分ける」ことで対処していけばいいものと思っています。
最後の「レスポンスはすぐに返さなくてもOK」というのがとても大事だと思います。無反応のままでいるのが不安ならコメント欄やTwitterのコミュニティで「後で書きます」みたいに断ってもいいでしょうし(別に断らなくてもいいと思います)、急がずに自分の糧になる形で育てていけると良いのではないかと思います。
今回のガイドラインの趣旨からは外れますが、レスポンスを急がなくていいという場合、「他の人を待たせている」という気持ちになると焦るような気がするので、他の人は(矢継ぎ早にならない程度に)次の記事を書いていいという形がよいかと思いますがいかがでしょうか。(「書いてはいけない」ものではない、ということで)