以下の投稿を読みました。
メモについてはもう20年以上もいろいろやっているので、書きたいことはわんさかあるのですが、それはそれとして自分が「大好きだ」と言えるツールって何かあるかなと、ふと考えました。
私は「道具は、道具」という割り切りがあるので、あまりツールに思い入れは持ちません。それでも自分の道具の使い方に影響を与えてきたツールはいくつかあって、
Evernote
Workflowy
Scrapbox
あたりがぱっと思い浮かびます。特にこの中でもScrapboxの存在感は大きく、思想的影響をたぶんに受けています。その辺の話は最近出版した『考えの育て方』という本にも書きました。
たぶん真の意味で「デジタル」的な情報の使い方ができるようになったのは、Scrapbox以降です。それまでは、どうしてもアナログツールのデジタル版として運用しようとしていた(結果、うまくいかなかった)ところがあります。その意味で、一番インパクトの大きいツールはScrapboxだったと言えるかもしれません。今でも「なくてはならない」ツールの筆頭です。
もう一つ何か挙げるとしたら、それはやはりTextboxでしょう。このツールの名前を知らない方も多いでしょうが、それもそのはずで私が自作している情報整理ツールだからです。
具体的な解説は割愛しますが、FirefoxやChromeなどのWebブラウザで使える、ローカルのmdファイルベースのツールです。
このツールのポイントは三つあって、一つは先ほど述べたように「ローカルファイルを、Webブラウザで操作できることです。これはローカルサーバーを立てているからできることなのですが、これができるようになって爆発的にパソコンのファイルが扱いやすくなりました。
次に、あるファイルから別のファイルへの参照(リンク)を、[[hoge]]という形で記述できることです。ScrapboxやObsidianで採用されているのと同じ仕組みですね(むしろそれをパクったというのが正解)。この機能のおかげで、ファイルをツリー状に整理する必要がなくなりました。上記のFinder画面がからわかるように、Textboxではすべてのmdファイルがフラットに並んでいます。面倒なフォルダ整理をしなくても良いのでめちゃ楽です。
最後のポイントは、それぞれのページを独自に作り込めることです。専門的に言えば、CSSとJavaScriptが個別のページごとに設定できるということで、具体的に言えば、以下のようなページすべてが、
Textboxの「1ページ」として実装されている、ということです(それぞれタスク管理、書籍管理、メモ管理のページ)。
こうして一つのツール上に、それぞれの役割を持ったページを作成できることのメリットは、飽きやすい私であっても長期の運用に堪えうる点です。これまでも、こうした自作ツールをいくつも作ってきましたが、飽きた瞬間に使われなくなり、そこにあったデータは埋没してしまったわけですが、Textboxでは、そうした「1ツール」は一つのページでしかなく、そのページが使われなくなっても、別のページはごく普通に使われている状況があります。
ようは、そうした細々したツールのプラットフォームとしてTextboxが機能していると言えるでしょう。
おかげでTextboxは今まで作ってきたツールの中で一番使用期間が長く、今後も使い続けることが十分に予想されますが、問題はこのツールの話をできるのが私以外に誰もいないということです。今こうして書いていても、読んでいる人は「ふ〜〜ん」以上の感想はないでしょう。これは結構寂しいことです。
というわけで、何かしらの形でTextboxを公開できたらいいなと考えています。
記事を読んでくださり、ありがとうございます!
ステキな反応をしていただけて、とても嬉しいです。
私はツールや様々な生成AIも大好き。Obsidianには凄まじく惚れ込んでます。
「Textbox」! これ、とても興味深いです!
私ローカルサーバーはないけど、とても難易度も高そうだけど、使ってみたい。この「1ページ」ごとの充実度が素晴らしいですね!
項目ごとに、必要な情報を並べられたらどんなに良いでしょう!
私事で恐縮ですが、これ、小説の設定用に最適なのでは? と、思ってしまいました。
小説1冊ごと、登場するキャラクターは変わります。その巻ごと、キャラや場面や風景、章立てなどの情報、一覧できたら良いのになぁ、と、常々思ってます。今はAIでキャラ生成してるので、構想を練るためにも並べたい。
簡易的に、Scrapboxに巻ごと項目をたて、下方のリンク部分にキャラのサムネ入りや設定のカードが自動で並んでくれることで代用している感じです。
「Textbox」、ああ、なんだか、とてもステキです! CSSとJavaScriptが必要となると、使いこなすのに、かなりハードル高そうですが。チャレンジしたくなりましたです。
ありがとうございます!可能な限り簡単に運用できるように整えて公開できればと考えております。