RSSリーダーが好きです
以下の記事を読みました。
私はFeed Readerを使っています。それもずっと長い間使っています。現状はFeedlyですが、その前はGoogle Readerを使っていました。おそらく15年くらいは使っているのではないでしょうか。
この「RSSリーダーを使う」というのは、かつてのライフハックの「作法」みたいなものでした。自分からWebサイトの更新を確かめにいくのではなく、更新通知を一つのツールに集約させる。それで大いなる時間の節約が行える。
今でこそプッシュ通知が当たり前になっていますが、はるか昔はお気に入りのWebサイトをブックマークしておいて、それらを一つひとつクリックして「訪問」することが当然のように行われていた時代からすれば、RSSリーダーというのは大きな進歩でした。
おそらく現代のSNSの「フォロー」という概念よりも、もっとずっと前に「RSSの購読」があったかと思います。ある意味で、僕たちがやっていることはほとんど変わっていないのかもしれません。
とは言え、SNSの利用はほとんど避けがたく広告情報との付き合いとなりますし、さらに言えば、配信される記事の中にも広告がわんさか盛り込まれています。似たようなことをやっていても、そこにある情報体には違いがあるわけです。
だから私は今でも、RSSリーダーが好きです。なんなら、だいたいこれで完結してくれたらいいのになとすら思います。このsubstackも似たような感覚で好きです。こちらはGmailの「フォーラム」というタブに自動的に振り分けられるように設定しています。
どちらにおいても、自分の好みのコンテンツが集まり、コンテンツ以外は存在しない状況です。非常に心地よい状況と言えるでしょう。それらのコンテンツはいつ読んでも構いません。読まなくても構いません。そういう自由な(あるいは関係性から切断された)付きあい方ができます。
自分から情報を探しにいくといちいち手間になる。かといって、情報が一方的にプッシュされると制御不能になる。
この中間地点に、いい感じの「情報ビオトープ」があるのでしょう。そこでのポイントになるのは「フォロー」という概念です。この概念は、きっとまだぜんぜん探求されていません。フォローするとはどういうことか? 興味深いテーマです。