infoboxで遊ぶ
以下の投稿を読みました。
最近、Cosenseの日ごとノートに書くことで結構満足しているので、「これを伝えねば!」という意欲が他に向かっていないことに気がつきました。これはよくない。
というわけで今回はそのCosenseのinfoboxについてちょこっと紹介します。
infoboxとは?
infoboxはCosenseの機能の一つで、正式にリリースされているのか不明ですが、現状は特に問題なく使えます。
どういうものかは以下のページをご覧いただければ一番でしょう。
まずページの下にずらずらと表示されているテーブルがあります。Cosenseの通常の「関連するページ」ではなくデータベースっぽい表示ですね。
で、この表示を作っているのがページ本文にある表組みです。
三つの部分からなっています。まず行頭の「table:infobox」でここからテーブル記法が始まることが宣言されます。次行からがテーブルの項目で、左が項目名、右が指令です。
何の指令?
生成AIに対しての指令です。
具体的な動作
何かしのページに「書籍名」へのリンクがあるとします。Cosenseの場合、#書籍名か[[書籍名]]のどちらでも同じです。
その時、上であげたように「書籍名」というページでinfoboxが定義されていると、自動的に生成AIがそのページの中身を読み込み、指定した項目を自動的に抽出してくれる、というのがinfoboxの機能です。
情報を処理するのが生成AIなので、ふんわりした書き方でも大丈夫というのがポイントです。普通のデータベースのように、「出版日」という項目に日付を入れるのではなく、雑に日付だけ書いていても高い確率で拾ってくれます(もちろん「出版日:日付」と書けばより精度高く拾ってくれます)。
つまり、データベースの項目をぽちぽち埋める形ではなく、文章として情報を書いていけば、自動的にデータベースっぽい情報が抽出される。これがinfoboxの醍醐味で、開発者のshokaiさんはこれを文芸的データベースと読んでおられます。
面白いのは、infoboxが設定されているページへのリンクを持っているページ(上で言えば、具体的な書籍のページ)の右側に表示領域が追加され、ピックアップされる項目が表示される点です。
この機能があることで、ページを書く人が「そうか、目次の情報は書いておいた方がいいんだな」ということがわかります。データベース的に入力欄を拘束するのではなく、そっとinfoboxを示すことで書くことをナッジする。そういう関係になっています。
infoboxで遊ぶ
というわけで、あるページから日付など具体的な情報を抜き出すこともできますし(Wikipediaっぽい使い方)、ページ全体の概要を生成AIにつくらせることもできます。
でも、ゆるい処理が得意な生成AIは違った処理もできます。
たとえば上のページでは、日記的なページの内容から「俳句を詠め」という指示をしています。生産性・実用性は皆無ですが、単純に楽しめます。また、異なる二つのアイデアを組み合わせよ、という指示もあります。これはセレンディピティ的な面白さがあるかもしれません。
また、infoboxはページ全体の内容を対象にしますが、必ず全体を扱わなければならないわけではありません。
上記のページでは「思考の断片」に関わるものだけを抜粋させています。
同様に上記のページでは、日記的ページにある「気になっている本」部分だけを抽出させています。
つまり、全体の要約だけでなく──Cosenseがあまりやらない──部分を抜き出して並べる、ということもinfoboxの指示の仕方次第で可能というわけです。
この使い方を発見したときは、ちょっとドヤ顔を浮かべましたね。
その他の使い方
私以外でもこのinfoboxで遊んでおられる方がけっこうおられます。
日記の内容から褒めてもらうというアイデア。
「せやかて工藤」と「バーロー」で応答させるアイデア。
単純に抜き出すわけでも、概要としてまとめるだけでもなく、「加工」させているのが面白いですね。
ちなみに、他の人のCosenseプロジェクトの検索欄でtable:infoboxと全文検索すればこれが設定してあるページが見つかります。キーワードの使い方などが勉強できますね(こういう風にCosenseはだいたいオープンであり、常に他人から学べるようになっているのが特徴です)。
まあ生産性が10倍になる生成AIの使い方ではありませんが、自分が書き留めたものと遊ぶ面白い一つの方法だとは思います。