教条主義でもなく、人それぞれでもない
これはガイドラインというよりは、一つの考えなのですが、「この方法こそが正解です。この通りにやりましょう」という考え方はいささか窮屈です。でもって、そんなものを押しつけられても面倒なだけでしょう。
仮にそういう態度を教条主義と呼ぶとしたら、このトンネルChannelではそうした教条主義はノーサンキューです。
一方で、「人それぞれだから、みんな違うよね」という姿勢も、たしかに真実ではあるものの、それ以上話が進まない、という点では教条主義と似たり寄ったりです。「人それぞれ」は自明なのだとしても、それをいっちゃーおしまいよ、という感じがあるわけです。
限られた時間の中で、とりあえず話を決着させるために「人それぞれですよね」と結ぶのは平和的ではあります。逆に言えば、それは話題切断として機能する文言なのです。
だから、「人それぞれ」なのは当たり前だとして、それでも何か共通するところはあるのか、何か法則と呼べるものはあるのか、何か他の人に伝えて有効そうなものがあるのかを探っていく姿勢を持ちたいものです。
例外的な要素はあるでしょうし、真の意味でイコールなものはこの世には存在しないかもしれません。でも、そんなことを言い始めたら話し合い自体が不毛なものになってしまいます。
でも、実際は話し合う中で立ち上がってくるものがあるはずです。その話し合いの灯火を消さないためにも、教条主義でもなく、人それぞれでもない姿勢を心がけたいところです。


「人それぞれ」は「一億人いたら一億通りですよね」的な思考放棄を感じますが、「人それぞれパターンが違いますよね」ということなら、各パターンを彫り出すことでむしろ通底するものが見えてくる感じがします。
あなたと私で違うとなった時、「それでも共通するもの(=多くの人に共通しそうなもの)」を考えるとともに、それぞれの属するパターンを見出したいですね。(パターンといっても人間を単純化してわかりやすくしようというのではなく、複雑なものは複雑なものとして保ちながら「差異に影響する因子」を探っていくというニュアンスです)