どうやって文章を書くか?については、僕はずっと悩んでいる。僕は割と文章を書くのは苦にしないほうだが、すらすら書けるときとまったく書き進められないときのムラがありすぎるのがとてもつらい。
そのつらさは僕の文章の書き方によるところが大きいのでは?と思っているので、今まさにすらすら書ける状態なのか、停滞してしまう状態なのかはわからないが、書き始めてみよう。
僕は文章を書こうとするとき、構成を考えない。それはなぜかというと、構成を見ながら書くことができないからだ。
アウトライナーは大好きなので、Tak.先生に憧れて何度も何度もアウトライナーでフリーライティングしてアウトラインを作って書こうとしたことがあるけど、どうしてもできなかった。
いまだにあきらめきれなくて、ときどきやってみるけど、なんともやれる気がしない。このアウトラインをどうつなげていこう、みたいな思考に陥って、まったく手が動かないのである。
ではどうしているのか?
たとえば、今書いているこの文章を書き始めようとしたとき、僕の頭の中にあったのは、まぁ一回自分の文章の書き方を考えてみるか、ということだけだ。
つまり書き始めてから、何を書くか考えながら書いている。だから、このあとこの文章がどう展開するのか、どういうオチがつくのか、自分自身でわかっていないのである。
あてもなく電車に乗って、なんとなく気になった駅でふらりと降りる、僕の文章の書き方はそんな感じである。
だからきっと、本を書くのは僕には無理だろうと思っている。そんな行き当たりばったりで数万字もの文章を書けないし、もし、書けたとしても読むに耐えない混沌とした文章の羅列になるだろう。
アウトラインに沿って書こうとするのは無理だとしても、ちょっとしたキーワードぐらいは参照しながら書いてみたらどうなのか?
やってみたがどうしてもうまくいかない。このキーワードとこのキーワードをどうつなげようか、このキーワードを使うためにどう文章を書き連ねていけばいいか、と考え出すと、やはり手が動かない。
僕はフリーライティングでしか文章を書くことができないのである。
あと、考えながら書いているせいか、中断してまた続きを書く、ということもとても苦手である。
芋づる式に出てくるような言葉たちをつらつらと並べている最中、まさにこの瞬間、昼休みが終わって文章を書くのは強制中断した。
そして、いま3時の休憩にまた続きを書こうとしてるのだけど、もう手が動かない。昼休みにすらすら書いていた僕が何を考え、どう書き連ねようとしていたのか、もうわからないからだ。
あんまりこんな嘆きを聞いたことはないけど、共感してくれる人はいますか?
打ち合わせキャストと、ブックカタリストと、この記事を読んで
悩みどころが私と似てる気がして、
また、その私なりに模索した解決法が、読まれるかも知れない緊張感をもって文章にすると
更に、私の中で進んだ解決に近づけばいいなぁと思い、返信したい衝動となりました。はじめまして。失礼します。
私の解決法となりうりそうなツールは、結論からいうと、
二次元のアウトライナー、marginnote3です。画像も文章も手書きも閉じたり開けたり、四方八方から浮かんだことを付け足して、移動できてできるので、発想がひろがります。
ただ、今この文章はnotionに書き始めました。iPad miniでフリック入力です。電車の中で、ギリギリ座れないくらいのところです。今日はベビーカーと傘も持ってます。ベビーカーの中で動画に集中してくれてる間が、私のフリーライティングタイムです。
いきなり返信欄に書いては、それこそ、アウトライナー的に文章の入れ替えをしたい時、コピペしにくいだろうなと思って。そして、たった今イチオシした、marginnote3では、手書き文字をまた、入力し直すのは面倒です。筆が止まったり、言いたいことが書けてないな、気持ちが言葉になってないな、言語化できてないなと思ったら、marginnote3にコピペして、考えなおそうとしています。scrap boxでその作業をしたこともありましたが、カード間のつながりを意識できるのがmarginnote3です。ただ、Appleでしか使えません。
メールの返信、イチ記事の書き込み程度なら、Wordとかこのnotionで書けそうなのです。
というのは、普段、文字書きとしては、病院で診療記録を書くのを生業としてます。パソコンの前にいるのはだいたい週40時間弱ていど、何かをしながら書いてるとおもいます。目の前にいる人の話を聞き、検査して、その人の反応と後ろで見てる看護師さんの反応とその場の雰囲気を、診療記録として書いて、アセスメント、プランをたて、次の医療従事者に、伝言する。
この流れを一般的には医師の外来業務と呼びます。
先日、初対面の方が泣かれたことを『感情失禁された』とだけ書き残しました。初対面とはいえど他の従事者からの伝言で、その方の背景は知っていたので、普段起こり得ない状況が重なったことと、今泣かれていることとを合わせて、普段日常会話では使わない用語、感情失禁と書いたつもりでした。ただ、そのカルテ記録を受け取った医療従事者は、オムツ替えを日常とする方だったので、失禁と聞くとどうしても、尿失禁を連想し、私が4文字で端的にあらわしたかったイメージとは異なってしまったのです。そのときはその医療従事者と直接話せる場があったのニュアンスの違いまで伝言をすることができました。
ブックカタリスト71回でもおっしゃられてたように、文字だけでは情報が足りなさすぎるんです。ただ、全てを文字にすると、書き手も読み手も時間が足らなかったりします。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚から得られた状況と自分の感情、意見、過去の経験、知識をまず、文字にするそこまでがフリーライティング、そして、受け取り手のことを考えて構成し直すアウトライナー。
そして、フリーにかくとは、道具だけじゃなくて時間や空間の制約からの緩和された状況で書くことが思考を発散させるのかなと思います。緩和するためには、緊張からほどける必要があるので、フレームワークで強制的に書いてみる。その繰り返しが伝わる文を抽出できるコツなのかなと言うところまでは、自分なりに辿りつきました。
二次元のアウトライナーを使って、思考を整理することで、より、エッセンスを抽出した人に伝わる文章が書けるようになるといいなと思う毎日です。が、言いたいことが分かりませんと言われ、心が砕かれる毎日です。