リーチの理由
倉下さんの麻雀に学ぶシリーズ(?)がおもしろかったので
麻雀をはじめたら、まず覚える役は立直(リーチ)でしょう。
残り1牌で「あがり」であることを宣言することで、あがった時に色々とボーナスをもらえる。その代わり、以降自分の手をかえることができなくなる。他家に対して無防備になる。
すごく簡単にいうとリスクは大きいけれどリターンも大きい、リーチはそんな一手です。
リーチをかける局面は色々とあります。例えばトップをとるためにもう一声点数が欲しい時。あるいは、他のプレーヤーに対して「これは当たったら高いですよ」とけん制をかける時。これを「攻めのリーチ」と呼ぶことにします。
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倉下さんが書かれていたように、麻雀では
全体としての理念や大目標があり、次に個々の場状があり、最後に自分の手牌における最善があります。
常に自分の手牌と場の状況を見極め、最善の手を判断していく必要があるわけです。
もちろんこれが麻雀の楽しさではあるのですが、午前3時ごろにもなるとそうは言っていられなくなります。場を読みにくい状況が続いたりすると、疲れたからちょっと休みたいな、という気持ちが沸いてくるのです。
そういうときは、リーチをして、それからカレーを食べていました。
リーチをかけるとその局では手をかえることができなくなります。つまり、リーチをかけることで、場の状況を読むことや自身の手牌の最善を考えることをしなくてもよくなるのです。これを「休憩リーチ」と呼ぶことにします。
半荘を何回もする長丁場の麻雀では、時に「休憩リーチ」をすることもあるでしょう。頭を休め、カレーを食べ、次の1局に備えるのです。
ですが、
後から思い返すと、明らかにカレーを食べるため、休むために「休憩リーチ」をしたのに、その時は「攻めのリーチ」をしたと思い込んでいることがあります。本当はカレーを食べるためにリーチをしたのに、「ここは攻め時だからリーチをかける」と思い込んでいた自分がいるのです。
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ひるがえってタスク管理
タスク管理でもリーチをかける局面があります。多少のリスクをおかしても、ひとつのプロジェクトに注力する「攻めのリーチ」。あるいは、日々の生活に疲弊しタスクを選ぶことを休憩し、とりあえずひとつのプロジェクトに注力する「休憩リーチ」。
傍からみていると、どちらもひとつのタスクに集中しているので「攻めのリーチ」なのか「休憩リーチ」なのかは判断がつきません。自分でさえ、「攻めのリーチ」をしていると思い込む時があります。
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「休憩リーチ」も時に必要なものでしょう。
ですが、自分がどちらのリーチを選択したのかが分からないと、振り返ってリーチという行動を評価することができません。「攻めのリーチ」であれば攻めた結果を、「休憩リーチ」であれば休憩の結果を評価することが必要だからです。
目的が違えば、行動の評価はおのずと変わってきます。
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自分がなぜその選択をしたのか、注意深くありたい。
時に、行動を選択した理由を、自分でさえも思い込むことがある。
私が麻雀から学んだことです。

