何ヶ月分か意図せずお題をスルーしてしまいましたが、今月の分について滑り込みで書いてみようと思います。「ノウハウに何を求めているのか」の方はたまたま昨日の投稿がカバーしたかなと思うので、今回は「上半期の振り返り」についてです。
情報管理や書き物に関する範囲で半年を振り返ってみようと思います。
色々と細かいことで変化があった半年だなと思います。大きなことではないけれどそれまで考えたことがなかったというような試行がいくつかありました。
Scrapboxをブログのガイドにしてみた
まず、自分のブログの補助としてScrapboxのプロジェクトを用意しました。
何度も繰り返し取り上げるような概念というのがありますが、普段記事を書く時というのはその概念の説明に終始することはなく、それに関して何かを語る形になっています。そうすると、その概念についてリンクしたいというような時に、過去記事へのリンクというのは適切ではない場合がよくあります。そういう時に自分がもやもやするのを防ぐために辞書的な場が欲しいと思い、Scrapboxを活用することにしました。
バリバリ使っているというわけではありませんが、悩むことがなくなったので気持ちの面では随分スッキリとしました。
将来的には、自分のサイトを自分で作り、wiki的な機能を組み込んで記事要素と辞書要素が滑らかに繋がるようにしてみたいと考えています。
長期連載風のことを始めてみた
次に、かなり大きなサイズのシリーズ記事を書き始めました(ノートテイキングアプリDIY体験記)。専門的な知見を含むわけでもなく、単にただの自分語りを「シリーズものにする」とわざわざ宣言して取り組んでいるだけのことですが、極度に飽きっぽい私としてはちょっとしたチャレンジです。他の何かにロングスパンで取り組むための練習という意味もあります。
このシリーズを書くにあたって、過去に自分が作ったツールを、挙動をおおよそそのままにしてエラーを潰し変なコードを書き直して公開する、という義務を自分に課しており、文章よりその作業のせいで進みが非常に悪いのですが、今のところモチベーションは全然衰えていません。
過去の自分の工夫を見直し、それをより良いコードで再現するにはどうしたらいいか、というようなことを考えるうちに、プログラミングについての理解も深まってきた気がします。オブジェクト指向という意味がようやく体感としてわかってきたところです。
DynalistをChrome拡張機能で便利にしてみた
また、このシリーズを書く上で、それまで単発記事に特化したツールを自分で作って書いていたのを改めて、Dynalistを執筆ツールとして活用するようになりました(これについては前にトンネルChannelに投稿しました)。全体像を思い描くためにアウトライナーの力が必要だったからです。俯瞰と執筆で場所を変えるのは億劫だったので、本文もDynalistで書くようにしました。
とはいえ、Dynalistは長文をそのまま書くことに向いているアプリケーションとは言えません。個人的に最も困るのが字数の把握ができないことです。逆に言うとそれができればまあ私としてはDynalistで問題はないなと思いました。実際、ずっと前にはDynalistで記事を書いていた時期があって、メモ書きや没にした箇所の扱いが楽で重宝しました(子項目にしてしまえばいいのです)。
じゃあそれならばと、Chromeの拡張機能を作って字数カウントを表示するようにしました。webページに対して処理を加える拡張機能はほとんど初めての試みだったのですが、想像以上に便利になりました。この経験は、とても地味ですが大きな一歩だったように思います。
ひとり掲示板を始めてみた
少し角度が変わりますが、ひとりで掲示板を使い始めました。
自分の言語化を駆動するために「人が読むかもしれない」という場に書きたいけれども、Twitterのように「人の視界に流し込む」ようなのは本意ではない話題、について書く場所がほしいと考えてこの形に行き着きました。別に人目に触れるのが憚られるような話というのではなく、あまりにも自己完結しているつぶやきだなと感じる話題の置き場所を探していたのです。
使ってみるととても面白い感じがしました。面白いといっても何か愉快なことが起こるというのではないですが、自分の書き込みの並び方やリンクのさせ方について考えるとなんとなく楽しい気分になってくるのです。どんなトピックを作ろうかな、というのも楽しいポイントです。
後述する事情で更新が滞りましたが、今現在も面白いと思っていて、気が向いた時に書き込むつもりでいます。
のらてつの着ぐるみを脱いで浦島太郎になっていた
ゴールデンウィーク前あたりから最近まで、「のらてつ」の名前でアカウントを作っているサービスでの読み書きをずっとやめていました。Twitterも見ないし、ブログも書かないし、RSSもチェックしないし…という感じです。今書いたひとり掲示板も、これによって停滞していました。このことについてはブログに記事を書きましたが、積極的な理由があったわけではなく、なんとなくフェードアウトして、なんとなく長引いたという感じです。
細かい要因が色々絡み合っての長期離脱になりましたが、充電も出来たように思います。ついこの間まで、ブログを書くという行為をどうやればいいのかわからなくなっていましたが、今は割とスイスイ書ける感じがします。まず「書こう」という意志があります。「書こう」という気持ちさえあれば何かは書けるという感じがします。
最強のノートツールを作った
「のらてつ」の着ぐるみを脱いでいる間、自分用ツールの開発は続けていました。懐古モードに入っていたのでVectorでフリーウェア探しなんかをしていたのですが、そこで試した種々のアプリケーションから大いに刺激を受けました。そのことによって、それまでとは根本的に違う仕組みのツールを作り始めました。
詳細はそのうちどこかに書きますが、日々発生する自分のためのメモの置き場として理想的なツールを欲していて、その解となるツールを作り上げたという感じです。日記、日誌、予定管理、自己対話、文章執筆、読書メモ、調べ物、といったものを全部カバーするもので、データとしては「カード」「チャット」「Wiki」の三種類の形式をひとつのツール上で扱っています。
Dynalistを執筆に使い始めたという話をしたばかりですが、書き物の場はこのツールに取って代わられました。
このような感じです。この半年間が良いことばかりだったわけではありませんが、情報管理と書き物の面では大きく前進した半年だったのではないかと思います。
私にとってドンピシャなタイミングと内容の投稿でした。
Scrapboxをガイドとするアイデア、私もそのように使いたいと考え始めていたので、参考になりました。
ひとり掲示板のアイデアは私はsubstackを使ってやってみようと思っていたので、これも参考になりました。
基本的には自分のために書くのだけど、読んでもいいと思ってくれる人の目には触れるようなものとして書きたいと考えてます。
ちょうど数日前に始めてみて、まだ1つしか投稿ないのですが、良ければたまに見ていただけると嬉しいです。
https://open.substack.com/pub/tks1988?r=cft3v&utm_medium=ios