心の物理学2
慣性の法則は、”外部から力が加わらない限り、静止してる物体は静止したままだし、運動している物体は同じ運動を続ける”を意味します。力(エネルギー)に関する法則です。
文章を書きたいという気持ちが、たった一つのセンテンスで一気に高まるとすれば、そして、慣性の法則が破られていないのだとすれば、そのセンテンスにエネルギーがあったのだと仮定できます。物体が持つエネルギーは熱量とも表現できるので熱い(hotな)センテンスだった、というわけです。
その熱量に接したことで、私にそのエネルギーが伝わり、それが「外部からの力」となって加速度に変化を生み出した。そういう状態だと記述できるでしょう。
面白いのは、それが他人が書いた文章だけでなく、自分が綴った文章や思いつきにも生じることです。つまり、そうした文章や思いつきは意識=主体から見たときの「外部」なのです。あるいは、「外部」にならない限り、そうした力を生じさせられないと言えるかもしれません。
とりあえず、この「エネルギー」に注目する観点は結構面白いと思います。