きっかけについて その2
下の続きです。
えっと、何を書いていたんでしたっけ。そうそう、noteのマガジンの替わりにSubstackを使おう、というアイデアを思いついたところまででした。
そのときは、単に「大手プラットフォームに頼り切りになるのは危ないぞ」と考えていただけだったのです。substackもプラットフォームではありますが、購読者さんたちのメールアドレスを取得できるので、危険を感じたらさっさと別のプラットフォームに移ればいいですし、なんなら本当にメーリングリストにしてもいいでしょう。そういう「逃げ方」があると、安心して続けていけます。
書き留められた記事などの扱いが多少問題になるでしょうが、はっきりいってそうしたコンテンツは副産物でしかありません。それよりも、「こういう人たちと(情報的に)つながっている」ことの方が大切です。
というわけで、Substackでやってみるという気持ちがぐんぐん強まってきました。で、仮にそれを実行したらどうなるかを考えました。思考実験です。
この辺の思考実験で、「それってメーリングリストでかつてやっていたことと同じじゃん」と発見したのです。新しい試みを求めてさまよっていたら、かつての方法にたどり着いた。まるでチルチルとミチルです。
でも、ある時期からのインターネットの歩みというのは、間違った分岐に進んでしまった感触があるので、ロールバックしてみるのも悪いことではないでしょう。
その上、メーリングリストと似ていながらも、記事として書いたものが残るという違いがあります。おかげで秘匿情報は書きにくくなるわけですが、それと同時に節度や礼節も生まれてくるので、この辺はトレードオフでしょう。
ともかく、これは古くて新しい手段になりそうだな、という直感が生まれました。でもって、ちょっとわくわくしてきました。
こうなると、もう当初の目的がすり替わってきます。最初は「ポストEvernote時代の情報整理」という企画を進めるための手段を考えていたのでした。でも、このときには「これまでになかった(あるいはかつては存在していた)コミュニケーションのスタイルが実現できるのではないか」という気持ちになっていたのです。本末転倒どころではありません。手段が、新しい目的になっています。Re:visionですね。
というわけで、「ポストEvernote時代の情報整理」の企画とは切り離して、このニュースレターを始めることにしました。もちろん、その話もこのニュースレター(というかなんというか)の話題として切り出すことになると思うので、ぜひ皆さんも投稿者としてご参加くださいませ。
どういうルートにせよ、倉下にご連絡くだされば(参加の意志とメールアドレスを教えてくだされば)ご招待メールをお送りします。おそらく一番手っ取り早いのは、このメールに返信することだと思います。
ちなみに、もしこれが新しい発信の形になりうるとすれば、もしかしたらそれは「ポストブログ時代の情報発信(あるいは知的生産)」の一形態になるかもしれません。そうなったら、面白いですね。